三浦工匠店 新数奇屋造り100年住宅

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平成16年12月20日
新潟中越地震で被災した小千谷市内の救援活動に参加してきました

  11月28日から12月3日にわたって、新潟中越地震で被害を受けた小千谷市で救援活動の一環として仮設住宅の内部造作に当たって参りました。
 福島県建築大工業協会の派遣メンバー16人の一員として小千谷市内のポリテクアカデミーセンターのグラウンドに建てられた仮設住宅1棟・7戸分の間仕切りや枠、床、天井などの工事を行いました。当初は、11月28日から3日間の予定でしたが、受入れ側の強い要望もあり、作業は12月3日まで延長されることになりました。
 作業に当たった期間、新潟地方は天候不順でグラウンドがぬかるみ、資材搬入に手間取った一方、ガス、電話、舗装工事などが同じに行われたため、多少作業に戸惑うこともありましたが、何とか降雪前に作業を終わらせ、被災者の皆様に入居して頂けるようになりました。
 テレビニュースや新聞を通じて被害の様子は見聞しておりましたが、現場に行ってその甚大さを改めて実感しました。直下型地震特有の突上げにより土台から柱の「根ほぞ」が抜け、最も肝心な筋交いが効果を失い横に押しつぶされていました。また、柱の柄が抜けなかった建物は胴差し部分で通柱が折れて「く」の字型に被害を受けていました。めずらしいのは小屋組みだけが横すべりを起こし、斜めにずり落ちた建物があったことです。小屋組みが積雪による被害を防ぐ構造となっており、頑丈な造りとなっていたためであると考えられます。また、雪や風に耐えられるようにと瓦葺になっていた建物は被害が大きかったようです。
 これに対して阪神大震災以後、耐震基準が変わり、平成8年以後の建築物はほとんど壊れていませんでした。阪神大震災の教訓通り、土台から柱が抜けないようにホールダウン金物は絶対必要で、筋交いもバランス良く太い物が良いと感じました。真壁貫工法でも通し貫を内側にずらし、外側に通常の筋交いを入れれば震度7程度でも倒壊は十分に免れると感じました。
 被災者の方々に対しては心よりお見舞い申し上げますとともに、住宅などの復旧が本格化するのは来春になってからだと思いますが、機会が与えられたならば是非とも復旧作業に尽力したいと考えております。また、千谷市の小千谷市建築組合(本多剛組合長)から早速、救援活動を労う感謝状を戴きましたことホームページ上にて厚く御礼申し上げます。(三浦藤夫)

左から災害支援で当社届いた感謝状。仮設住宅一棟の建設現場と災害現場の視察。
 


平成16年12月1日
●当社の三浦が木材フェアで古式に則った上棟式を再現!

  県や当社が所属する福島県建築大工業協会などが、地元で生産されたものを地元で消費するいわゆる“地産地消”の考え方を県民に広く理解してもらおうと主催する「ふくしま木材フェア」が10月末の2日間、郡山市安積町成田にある県林業研究センターで開かれました。
会場では木造住宅の展示をはじめ、木工教室、大工技術の実演と体験、さらに住宅資材の展示や即売、住宅相談などを行い、会場を訪れた人たちに大変喜ばれました。特に昔を懐かしむ大人や興味津々の子どもたちが「鉋(カンナ)かけ」を体験し、瀬谷会長らのアドバイスを受けながら“より切れずに薄く”に挑戦し、和紙のような感触と木のやさしさ、ほのかな香りを初体験しました。中でも当社の三浦慶顕が担当した「大工技術の実演と体験」は好評だったようで、訪れた 市民に木材の良さ、木造住宅の良さをアピールしました。
 また会場に仮建築した木造住宅では。当社代表の三浦藤夫が棟梁となって、古式に則った“上棟祝詞奏上”のあと、「千歳棟!万歳棟!長栄棟!」とかけ声を掛ければ、槌打ちが「応答!」と応える“槌打ちの儀”のあとに、餅まきにあたる“散餅散銭”行って“正式な上棟式”を披露しました。会場には、餅を拾おうと集まった子どもや大人たちの歓声がこだましました。

大工技術の実演や古式に則った上棟式に当社代表の三浦と三浦慶顕が大活躍しました
 


平成16年11月1日
●来秋めざして法生寺(埼玉)の起工式が挙行されました

 当社は10月2日に埼玉県寄居町の法生寺本堂・庫裡新築起工式に当社社長の三浦藤夫をはじめ本堂を担当する工匠店八木沢の会社代表とともに出席しました。午前11時からの起工式には法生寺高木住職をはじめ信徒総代、檀家など関係者200人が出席して行われました。高木住職と工事関係者を代表して三浦がくわ入れの儀に参加して工事の安全と早期完成を祈願しました。
 高木住職はあいさつで、「現在の建物は築30年が経ったが、いつしか檀家さんから建て替えの話しが盛り上がってきた。造るからには木造の伝統工法で本格的な寺院建築にしたい。そのためにケヤキ・ブギンガーなどの材料資材を収集してこの日に備えてきた。来年秋には本場の立派な寺院が完成するので期待して欲しい」と述べました。
また、工事を代表して本社の三浦が、「工事のご指名を賜り光栄と緊張が入り交じった心境であり、ご住職の20年来の思いに応えたい。その尊き思いを肝に銘じ日本伝統を踏襲した寺院建築に心血を注いで、無事故でこの大事業を成し遂げたい」とあいさつしました。
工事規模は木造2階建て延べ約495平方メートルからなり、1階は事務室、書庫、住居、台所、浴室など、2階は複数の住居と会議室となります。1階はブビンガー(床材)を使った全室床暖房完備です。屋根はトタン横葺き、柱はケヤキとヒノキ、壁はモルタル吹き付です。工事の経過は、これから随時、当社ホームページでご紹介しますので期待のほど。

 
10月初旬現地で行われた起工式と法生寺の庫裡完成予想図
 


平成16年10月1日
●当社で体験学習した高校生の佐藤君が大会で立派な発表を行いました!

  当社でこの7月に「体験学習」した福島県立福島工業高校建築科2年の佐藤陽介君が、9月2日に行われた「東北六県産業教育振興連絡協議会福島大会」の初日、その体験を発表しました、この大会は東北6県の産業振興会が主催となって、産業教育に関する情報交換や振興対策について研究協議するもので、体験発表した佐藤君は仲間との3日間をビデオとプロジェクターを使い意見を述べました。佐藤君の演題は「教室で学べないものがそこにあった!」でしたが、教室で学べない何かを感じ取ってくれたようです。当社代表の三浦藤夫は当日の出席はできなかったのですが、会場におられた方から後日、「立派な意見発表でしたよ」と言われ安心していました。佐藤君は仲間6人と本宮町や福島市の建築現場を回って作業を手伝ったほか、解体工事現場やカンナかけ、運搬作業、現場清掃等多くの体験を発表しましたが、その中でも社長の講話や職人さんとの会話に感激した様子でした。特に「この体験で社長さんをはじめ、職人さんたちの仕事に対する熱意や若い頃の経験談を聞いて感激したこと、「後かたづけも仕事の内だよ」と教えられたことなどが、これからの自分たちには貴重なことで、「とても内容の濃い3日間だった」と感想を語っていました。当社も今回、7人の生徒さんを受け入れましたが、これから大工をめざす若者にエールを贈りたいと思います。また当社ではこの7人のうちの一人が来春から当社で働くことが決まりました。時間をかけてゆっくりと育ててみたいと考えています。

 
「とても内容の濃い3日間でした」と会場で体験発表する佐藤君
 


平成16年9月1日
●埼玉県「法生寺」庫裡新築工事が着工へ向け前進!

  当社は10月20日に起工式を予定している埼玉県寄居町にある法生寺の新築工事の設計施工に取り組みます。県外の工事はこれまでに、東京都内(住宅新築)、名取市内(古民家再生)に続く3件目となりますが、お寺の工事は県内外ともにはじめての仕事になります。交通の面からも近くて遠い場所ですが、17年6月末の完成をめざして良い仕事に徹したいと思っています。
 工事規模は木造2階建て延べ約495平米です。1階は事務室をはじめ、書庫、住居、台所、浴室など、2階は複数の住居と会議室などからなります。1階にはブビンガー(床材)を使って全室床暖房となります。また屋根はトタン横葺き、柱はケヤキとヒノキを使用、壁はモルタル吹き付けとなります。工事の経過は、当社ホームページの「現場紹介」のコーナーで随時掲載しますのでどうぞご期待ください。

 
法生寺の図面(左上=立面図正面南側、左下=立面図東側、右側=平面図)と法生寺本堂及び、庫裡に使用される木材。
 


平成16年8月1日
●延べ8日間に渡って、県工生7人が「現場体験実習」で学びました

 当社では、6月15日から3日間、7月8日から2日間、そして7月21日から3日間、延べ8日間に渡って県立福島工業高校建築科生7人を「現場体験学習」として受け入れました。
 当社で学んだことは本宮町と福島市で進めている現場での改修工事や当社作業場で、カンナかけや後かたづけを手伝ったりしました。特に本宮町の現場は、文化財的建築物件なことから、“100年経った家をどうしたら、あと100年持たせることができるか”などを説明すると、どの生徒も熱心にメモを取る姿がありました。
 将来はさらに大学に進学し専門知識を学びたいという生徒やテレビの影響からか、リフォームの仕事をしたいと夢をふくらませる生徒もいましたが、新築をしっかり学んでから、リフォームの仕事をすることが大切であることと、耐震対策をしっかりと勉強して欲しいとアドバイスしましたが、あらためてテレビの影響の大きさを痛感しました。
 当社社長の三浦は指導した立場から「きつい仕事を体験させたのにも係わらず、大変良くやってくれた。生徒も『学校の勉強より実施体験は大変勉強になった』と話していた」と喜んでおりました。当社で実習体験をした生徒さんは、浅野可奈子さん、阿部裕美(ひろふみ)くん、高橋卓也くんの三年生と中潟誠之くん、渡辺哲也くん、佐藤可奈子さん、佐藤陽介くんの7人です。佐藤陽介君は「9月に福島市のホテル辰巳屋で、ここで学んだことを『体験発表』をすることになっています」と話していました。将来は、皆さんが日本建築の文化を大切にする建築家として成長していくことを期待しています。

 
当社で“現場体験実習”を学んだ県工生の皆さん!です。
 


平成16年7月5日
●福島の西北の振興住宅地に手造りの家をめざします!

  当社では、「家を造るときはぜひ、三浦さんにお願いしたい」と、大変有り難い話しを戴いていた針生氏の住宅を受注し工事に入りました。場所は福島市の西北に位置する『北沢又ニュータウン』の一角。近隣は大手ハウスメーカーが建築する家々が立ち並ぶ新興住宅地で、目の前には市立北沢又小学校、同信陵中学校、第一病院、上松川診療所、老健施設・虹のまち、北沢又郵便局、ヨークベニマル笹谷店、スーパー、大東銀行。東邦銀行などが近くに揃う一等地です。同ニュータウン内は住宅各社がしのぎを削っている場所でもあり、とても責任のある現場だと思っています。7月4日には針生さん一家と共に、地鎮祭を行いました。完成は10月末の予定で進みますが、木造りの暖かみのある「手造りの家」をめざします。木造2階建て延べ133平方メートルの規模で、一階は13畳の居間をはじめ、6畳の和室、4畳半のクローゼット、そして台所と浴室。二階は寝室と子供部屋からなっています。お施主様のご希望に叶う家をめざして、頑張ります。近くにお越しになりましたら、ぜひ、お声をかけてください。建築現場をご案内をいたします。

 
地鎮祭で玉串を捧げる針生氏と10月完成めざし工事に入った現場
 


平成16年4月1日
●住宅性能保証制度の推進の新聞PRに当社施工の2件が紹介されました

  県内で住宅を造りたいと希望している皆さんは、3月27日付けの福島民報と福島民友新聞をご覧頂いたでしょうか。福島市にある(財)ふくしま住宅センター、(社)福島建築士会、そして中央の(財)住宅保証機構が、住宅を新築、増築する際に安全、安心に暮らせるために力を入れている制度に「住宅性能保証制度」があることをご存じでしたでしょうか。もし、まだご存じでなければ、当日の新聞をご覧頂くか、三団体に御相談を頂ければ、家を造る際の安心と安全が約束されます。また当社にも遠慮なくお問い合せください。
 たまたま、当社が施工しました福島市にお住まいの、小沢次夫様と塚原真様の住宅を新築した物件が、制度推進とPR促進に選ばれ、その取材を受ける形となり身に余る光栄と感じております。取材の際に記者の方にも申しましたが、この制度で義務づけられている10年間の瑕疵(かし)制度は、確実に行われる制度であります。施主様にとっては安全と安心が得られますし、私たち造り手も緊張感と責任を持って施工することが義務づけられていると思っています。取材当日は、お施主様から出る言葉ひとつ一つに緊張しておりましたが、幸いにも心から喜んでいただいているお言葉を頂き、ただ感激いたしました。
 今後も一層、責任ある住まいづくりと地元工務店の発展のために大手メーカーに負けない家づくりを目指したいと思っています。大変恐縮ですが、この場をお借りしまして、ふくしま住宅センターや建築士会の皆様にお世話になりましたことを厚く御礼申し上げます。これからもお施主さまの立場になった家づくりを心がけて参りますので、よろしくお願いたします。

 
当社施工の小沢邸(左)と塚原邸(右)が取り上げられた福島民友新聞と福島民報。
 


平成16年3月1日

  日頃は当社ホームページをご覧い頂き誠にありがとうございます。今月は私どもが所属する福島県建築大工業協会や県商工労働部労働領域技能振興グループ、県技能士連合会などが協力して、“ふくしまの優れた技術”をいつまでも後世に伝えようと実施している『うつくしまものづくり夢工房』についてご紹介します。
 私たちが住む福島県には優れた技術を持つ方がたくさんおります。ーでずが、時代の趨勢(すうせい)と共に、消えていく技術もたくさんあります。それを何とか次世代の子ども達に受け継いでもらい、「日本の素晴らしい伝統技術をいつまでも残したい」という思いから、月一度のペースで福島駅西口にある「コラッセふくしま」でいろいろな伝統文化の技術を披露しています。親子連れで週末のひとときを過ごしてみませんか。
 私どもの代表である三浦藤夫も「物を作る」という心を子ども達に伝えたいと夢工房で教えています。木の『本物の良さ』を知って貰えればと、子ども達にカンナかけの実演や折り畳み式の『木製いす』の作り方などの指導を行っています。福島県内には良い材料がたくさんあります。少しでも県が進める県産材の“地産地消”の推進に皆様方のご協力をいただければ有り難いと考えています。
 また、私どもは福島市内の小学校に出向いて工作の指導にも当たっております。それに現在のお住まいに、ご不満やご不安、また住宅の耐震に自信が持てないと感じている方がおりましたらご相談を承ります。
 なお、次回の『うつくしまものづくり夢工房』のご案内は下記ホームページにアクセスをお願いします。
http://www.pref.fukushima.jp/
syoko/roudou/ginou/yume/yumekouboufeb28.29.htm


 
1月31日と2月1日には当社代表の三浦(左写真)が子ども達にカンナかけの実演を行いました。
また月刊建設メディアにもその模様が紹介されています。
http://www.medianetplan.com/040210/011.html
 


平成16年2月1日
●このほど福島市の阿部邸のリフォームを受注しました。

  このほど受注しました福島市御山地内にある阿部邸は、すでに築30年近い木造モルタルづくりの2階建てです。これを洋風な住宅にリフォームします。今年の4月ごろ工事に着手し、9月には完成の予定です。リフォームの特長は、無垢材をふんだんに取り入れた健康な住宅の建築です。内部は全室床下暖房となり、既存の和室を残し、リビング、食堂などの水回りを改修することになりましち。木造2階建て延べ250平米で設計もすでに完成し、着工を待つばかりです。
当社では、古民家再生をはじめリフォームの増改築工事も承っております。計画をお考えの方はぜひ、当社の現場を一度見学にお越し頂ければ、ご案内を申し上げます。またアドバイスや見積りも誠意をもって行いますのでご遠慮なくお申し付けください。

 
今年9月頃にはリフォームで洋風の住宅に生まれ変わ阿部邸です。
 


平成16年1月1日
●埼玉県「法生寺・庫裡工事」や福島市「矢吹邸・古民家再生」に取り組みます

  明けましておめでとうございます。
昨年は皆様のお力添えを賜り、この不況時におきましても古民家再生をはじめ、新築、増改築工事などの受注機会に恵まれ良き一年となりました。
 昨年末には築200年にはなると思われる福島市成川の「矢吹邸・古民家再生」に取り組みました。古いお屋敷ですが、その母屋にある台所を改装します。これまで天井を覆っていた石膏ポートを取り外し、昔の“梁”を見せます。古民家の「暗い」というイメージを何とか「明るい」イメージに造り替えることにしました。まず、土間はコンクリート、床はヒノキの縁甲用板張りに、天井を漆喰にして昔の良さを十分に引き出したいと思います。台所は現代のシステムキッチンを使用しますが、古風的なイメージを大切にすることになりました。1月末には完成の予定です。
 また、新年早々から市内の同業者とともに埼玉県寄居町にある法生寺の本堂と庫裡工事に取り組みます。本堂は130坪、当社担当の庫裡は150坪あり、1年以上はかかる大工事になる予定です。昨年末には所定の手続きを済ませ、1月から本格的に取り組む予定です。
 私どもの仕事振りを県外の方にも認識していただけることは大変有り難いことです。これからも当社ホームページの「現場紹介」を通して、皆様に『仕事の過程』を公開してまいります。お気付きの点がありましたら、ご遠慮なくアドバイスをお願い申し上げます。

 
写真=福島市矢吹邸の母屋土間(左)と台所(右)が1月末には生まれ変わる

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