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1) |
坂上、坂下、宮前、樋口といったこうした所には“家を建てるな”との言い伝えがあります。坂上、坂下という場所は大地震の時、地滑りが起きやすく中越地震で身を持って現地で実感してきました。宮前は縁起が良すぎて良くない。樋口や水口などという所は大雨の時、家が流されてしまうといいます。 |
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2) |
建舞の時、逆さ柱に建ててはいけない。これはものすごく、忌み嫌います。 |
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3) |
梁や桁を使う時、背と腹を間違わない。普通は背を上にして使うのが習わしで雪国では、腹を上にして使います。 |
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4) |
梁や桁の下バには絶対キズを加えないこと。これは引張りの方に力が加わった時、折れてしまう危険性があります。 |
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5) |
木表、木裏を間違わない。 これは、木表は色艶が出るが木裏は艶が出ない。 |
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6) |
文化財の修理や古民家等で、埋め木又は根継ぎ等をする場合、新材は木痩せするので、元の材より、5~6㎜程度大きくしておく。平らに埋めてしまうと激痩せして、取り返しがつかなくなる。 |
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7) |
丸太、桁を使う場合の向きは、これは人の進む方向へ流す。日の出ずるより沈む方向が良い。 |
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8) |
天井の杢目の流し方。同上です。 |
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9) |
家相を良く見てあげる。運気の上がるような家相にしてあげる。大庄屋様ほど家相を良くして貰っていたと聞きます。家相図等も残っています。 |
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10) |
社寺建築を造ろうとする時は、四神相応の地を選ぶこと。北の玄武、東の青竜、南の朱雀、西の白虎といった地を選ぶことによって、長く繁栄していくのだそうです。その地形とは、北に雪を抱く高い山あり、東に清い川の流れあり、南は広く開かれた地あり、西に長い道が通っている所とされています。このことは、中国の風水から来ているといわれています。 |