今、福島市内でいちばん賑わっている場所と言えば、福島市矢野目地区の通称イオン通りです。その通り沿いには、若者に人気の飲食店やブティック等の多くの店が並び、週末にはさらに賑わいを見せます。そのイオン通り西側にひときわ目立つ数寄屋づくりの家が今回、お訪ねした菊田邸です(写真)。以前にも三浦工匠店が施工した「門塀」を紹介した現場です。今回は、3月11日の東日本大震災の1ヶ月前に引っ越したばかりで、大震災に遭った当時の様子などをご夫婦にお聞きしながらの“お宅拝見”となりました。
正面のオール青森ヒバを使った四脚門(門を囲む全体の長さは45メートル)をくぐり抜けて玄関に入ると、ヒノキ床の廊下が広がっています。左手に十畳と八畳間の座敷2部屋、右手に和室と洋間からなる居間、奥には台所・ダイニングルーム等、隅々までがオール・ヒノキの家です。