ちょうど南側の廊下で日向ぼっこをしていたお母さんも一日でいちばん過ごす時間が多いというリビングに姿を見せて戴きましたが、電動車椅子を自由に操作しながら家中を楽々と動く姿がそれを証明していました。「このリビングでテレビを観たり、お茶やお菓子を味わいながら、イグネ(屋敷林)に囲まれた中庭の木々や花々の移り変わりと鳥たちのさえずに心が毎日癒されますね」とお母さん。リビングの一枚天板テーブル (厚さ60㎜ 巾900㎜ 長さ2400㎜)は長年、三浦工匠店の倉庫に寝かされていた一本のケヤキから時間と手間をかけて創作した逸品。「家族の中心がこの一枚天板テーブルで、畳敷きの場所、椅子の場所、母親の車椅子の場所と皆が一緒になって座っても10人がゆったりと過ごせる広さが気に入っています」と満足げの真紀子さんです