6月の休日、福島駅西口から西へ約3キロという近距離な条件と、静閑な環境に恵まれた地域に新築工事が完成したばかりのSさんのお宅を訪ねました。木造2階建て（延べ面積２７２平方メートル）の純和風造りの住宅は、なだらかな屋根の傾斜によって、さらにどっしりと大きく見えました。玄関にはSさんと奥さん、そして可愛い盛りの息子さんが出迎えてくれました。真っ先に驚いたのは、玄関が来客用と自家用に分かれていたことでした。広々としたホールを通って居間に案内されましたが、その居間の広さにもびっくりでした。

　S邸の中では、ここが最も広いスペースで15畳ほどあり、家族の団らんの場所でもあるようです。Sさんは「居間・食堂・台所があるこの場所が、いちばん居心地が良く、 仕事の疲れを癒してくれますね」と満足のご様子でした。台所には、最新の自動昇降器付システムキッチンが備えられ、奥様も「この部屋全体の空間がとても気にいっています」と話されました。ご主人が最も好きな場所というだけあって、家の要でもある大黒柱（青森ヒバ・8寸角）がご主人同様、中心にドンと座わり、桧の無垢材で仕上げられた天井とともに、安定感と木のぬくもりが快く感じました。また、階段下には食品庫も設けられていたほか、北側に浴室、脱衣所、大きな鏡のある洗面所、トイレなど充分な広さがうらやましい限りでした。