三浦工匠店 新数奇屋造り100年住宅

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県立福島工業高建築科の生徒さんからの作文(2)
平成27年6月8日更新
来年は製図や古い工具等について学びたい!
● 建築科1年 S・Kさんの作文

 今日は、三浦さんが来てくれました。
 最初に、建築物の文化財を保存するために補修についての話しなど、たくさん話をききました。建築物での木材がとても長く使用されている事にお泥来ました。実際に使用していた釘を見せてもらったり、様々な木材を触り、においをかいだりして説明を聞いたので楽しかったです。スクリーンを見ながらの説明では、授業で習った事が実際の現場の感じで見れたので、とても勉強になりました。
 
 次に、昔から使われている工具などを実際に体験しました。継手・仕口をはずして、もう一度はめたり、様々な種類があり、すごいなと思いました。かんな、槍かんな、ちょうなを体験しました。かんなは出来ましたが、槍かんな、ちょうなは難しく使うのは大変でした。難しかったけど、楽しかったし、とても良い体験になりました。

 今回の講座では、木材の良さ。凄さを改めて実感しました。将来、家を建てる時がきたら木造住宅もいいなと思いました。祖父が大工だったので、大工という仕事にも、もっと興味を持ちました。三浦さんが話していた文化財を機会があれば行ってみたいです。来年も、このような講座があればいいと思っており、来年は。製図の分野やまた、別の昔から使われている工具についてなど、今回と違った事を学びたいです。今日はたいへん貴重な体験ができて良かったです。

伝統ある作業を学び、充実した授業を実感
● 建築科1年  F・T君の作文

 今回の実習は三浦工匠店の方が来てくださり、お話しや文化財の修復する時の写真をスライドショーで見せてくださり、とても貴重な体験となりました。スライドショーでは、説明をして貰いながらだったので、作業工程が分かりやすかったです。また、修復する時に使う道具を実際に使わせて貰ったのも大変貴重な時間になりました。かんなかけはまたしも、削りに関してはすごく難しかったです。手斧や槍かんなは見るのとやるのでは全然違って、とても難しかった。手斧は削れている感覚がしなかったし、槍かんなは引くという感覚が難しくて、削り切ることは出来ませんでした。

 そして、最後にやったのが、分解と組み立てが一番苦労しました。最初は番付の書いてある理由が分からなかった。だけど。分解した後に番付の大切さが理解できた。また、継手もすごく工夫されていて、この桁や梁を先に付けないと、次の桁や梁が柱に付かないというのが何回かあって、組み建てるのが大変だったけど、木造建築の奥深さを再認識しました。また、そのほぞ穴も複雑に作られているなと思った。番付はこう言った複雑な組み立てをするときは重要で、作業の中で見やすく記されていることを学べた。

 最後に三浦さんから継手の説明をされて縮むという注意点を知れました。きょうは、三浦さんの話を聞き、現場の写真や使用する工具などを見て、体験できて、とても充実した授業でした。今、自分が学んでいるのは、昔からある伝統の作業であると思いました。

もっと「専門用語」を勉強して再挑戦したい!
● 建築科1年 Y・U君の作文

 2月26日の実習はいつもと違う実習で、三浦工匠店の三浦さんのお話を聞く実習だった。内容は、昔の道具の使い方や実際の建物の修復作業の説明や家というのはどのような仕組みでできているのかなどをやった。最初は、昔の大工がどのようにやっていたかと言うことで、作業しているところの絵を見ながら説明してくれた。

 千年前というとても古い時代だったので、一切使われておらず、すべてが人力でやっていたと聞いてびっくりした。絵にでてきたたくさんのくさび、いまでいう釘の実物をみせてくれた。それは金物をたたいて先を鋭らせ、打つところはうすくのばし、丸めたみたいなものだった。また、その時に同時に木のおもに住宅使われる種類のものを実際に触ること、匂いを嗅ぐことができた。代表的なスギは軽く、ケヤキが重く、松やヤニは少しベタベタしたのを覚えている。

 次に福島県の建物の修復した時の写真をパワーポイントで見た。
 「最初はこのような建物で、ここはなになにを分解しているところです」という説明の仕方でとても分かりやすかった。専門的用語がたくさんでてきて、わからなかったりしたが、理解できるところもあったので、とても勉強になった。次は施工室の方に移動し、実際に昔の道具を見て体験した。昔の道具は使いこなすのにとてもコツが要り全然できなかった。また、かんなの薄がけにも挑戦した。とても薄くとれて嬉しかった。

 でも、あれはかんなもかんなで良いかんなを使っているし、使っている人の刃の出し具合、手入れをやってくれたから出来たんだと思う。材料実験室に移動し、家の模型を組み立てる作業をやった。びっくりしたのが模型なのに追っかけわり継ぎ、かま継ぎなど、細かい加工がされていることにびっくりのした。
 そして、家というものは一方向から見て向きが決まっていることを知った。一方向から見ることの長所というのは、柱の向きがくるわないということ。組み立てに時間がかかっただけ、みんなで協力して完成させることが出来てよかった。

 最後に実際に建物に使われている大きさのものを加工したのを見た。加工がとてもきれいで、しかも、木には傷かあまりなく、びっくりした。さすがプロだと思いました、4時間もあっという間に終わり、今後も頑張っていこうと思えた、残念だったのが、専門的用語がたくさんで出て来て、わからないものがあった。もっと勉強して、わかったうえで、また講習を受けたいと思った。また、このような講習もっと専門用語を勉強して再挑戦したい!

将来は文化財再建に参加できる大工になりたい!
● 建築科2年 S・K君の作文

 三浦工匠店には大変お世話になりました。今日の講義は4時間という長い時間でしたが、その時間があっという間でした。三浦さんの話はためになる話ばかりでした。特に木についてのお話と実習はとても楽しい、良い勉強になりました。木については方位によって使う部材を場所によって変えたり、木質など詳しく教えていただきました。方位によって変えることには驚きました。そこまで、家を建てる時に考えているのかと感心いたしました。日が当たるか当たらないかで木の質や伸縮なども変わってしまうということを教えていただきました。

 実習では、文化財再建で使用される道具を使わせていただいて貴重な体験となりました。かんなをうまく扱うためには最低でも10年かかるとおっしゃっていました。それでも足りないと思ったので、それが職人、プロなんだなと思いました。また、何百年、何千年も受け継がれてきた技術を見れて良かったです。体験して思ったことは、道具を扱うことがとても難しかったです。
 また、やってみたいと思いました。自分も文化財再建に関わる機会があれば積極的に参加していきたいです。少し、大工さんの仕事にも憧れを持ちました。

未来まで伝わる「大工」の技術と知恵に感動!
● 建築科2年 S・N君の作文

 家を建てる。建てたものを修理する。そしてそれが千年、二千年と私たちが想像もできない未来まで伝わっていくのが建築なんだと感じました。
 三浦さんが用意した絵巻、これを見た時に私はとても驚きました。まいちょうと槍かんな以外は自分が使ったことのある道具ばかりが載っていいたからです。正直、昔の人はどんだけ頭がいいんだよ」と素直に思ってしまいました。それから、今でもその技術が現在に伝わっていることに感動しました。何でも新しいものに目が盗まれがちな世の中ですが、こういった所で昔ながらの物や知恵の偉大さを再確認できました。

 実習では、まいちょうと槍かんなを初めて使ってみましたが、やはり、あのような道具は長い時間や使いこなすための努力が必要なのか、全然扱えず少し悔しかったです。継手や仕口はばらしてみて初めて、どんな作りなのかを知り、こんな物を考え、作りあげる大工は素晴らしいなと感じました。

体験した「大工」という職業の素晴らしさを実感!
● 建築科2年 N・Aさんの作文

 今日は、1・2・3・4校時を使って。講師・三浦工匠店社長の三浦さんに、文化財保存について平安時代から使っている道具の説明、実演をしていただきました。文化財保存については、飯坂町にある旧堀切邸の修復工事の様子をスライドショーを使って詳しく説明をしていただきました。旧堀切邸は一度訪れたことのある場所だったので、「こんな風な状態だったんだ」と驚きました。

 そして、文化財を直すということは、同じような材料と工具で同じ作り方をしなければならないという大変さが伝わりました。同じく飯坂町の中村屋旅館の修復の様子では、梁が折れていたり、床下では白アリが発生し、土台の木の状態もとても悪く危険だとおっしゃっていて、江戸時代に建てられてよく今まで耐えてきたなと思いました。3・4校時目は、施工室と材料試験室で古くから今まで使い続けられてきた道具を使い、実際に木を削ったりしました。かんなかけでは、三浦工匠店の社員の三浦さんが一週間、刃を研いでくださったかんなを使い、できるだけうすく削れるか挑戦しました。削った木から青ひばのいい香りがして、うまくできてよかったです。

 槍かんなでは、一生に一度の機会だと思い、うまくできるか分かりませんが実際に木を削りました。三浦さんのようにきれいに削りカスが丸まらず悪銭苦闘しましたが、貴重な体験をさせていただきました。今回のような、経験をさせていただいたことで、建築に対する考え方があらためて変わり、大工という職業のすばらしさを実感しました。ほかにも、職人さんの工夫を知ることができ、感心しました。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

もう一度体験したい"お茶会"と学びたい"心配り"
● 建築科3年 W・Mさんの作文

 今日の見学で初めてお茶を配る方をやりました。小学生の頃、2・3回くらいお茶をやったことがあり、お菓子やお茶を頂くのは久しぶりでした。しかし、今日は頂く以外にもお茶や菓子を配り、今まで自分が知っていた茶法にプラスして更に知識を得ることが出来ました。ただ、人前に出るのが苦手な私は、とても緊張したし、恥ずかしかったです。しかし、苦手なことを体験し、自分にとってとてもいい経験になりました。
 そして、姿勢の悪い私が茶法を身に付ければ、先生方のように、きれいな姿を保ち美しい立ち振る舞いが出来るようになるのかなと思いました。最後に自分でお茶を淹れたのですが、泡立てるのが難しかったです。礼儀や美しい姿を身に付けるためにも、また、お茶会に参加させていただきたいと思いました。

 また、建物を見学させていただき、昔の人の知恵や、心配りはすごいなと思いました。人に対してだけ心配りをするのではなく、「ちんくぐり」のように動物に対してまで、家を設計する際に考えているということに驚きました。昔から書院造りに興味があり、今日は書院造りを始め様々な家具や知恵、心配りに魅力を感じました。今日はたくさんのことを学び、自分にとってプラスになることばかりで、とてもいい経験になりました。また、行ってみたいです。今日はお世話に成りました。ありがとうございました。

学んだ「茶事七式」と「建築の歴史」は貴重な体験
● 建築科3年 H・M君の作文

 今日は、1・2・3校時等を使って阿部邸を見学しに行った。阿部邸はものすごく古くからある建物で、蔵や倉庫などがたくさんあり、構造も現代の建物とは違って驚いた。敷地が約2000坪もあり、建物以外にも庭などが大きくてすごかった。部屋が多く、すべて回ることはできなかったが、図面を見て驚いた。
 また、後半はお茶を頂いた。茶事といって建築の接待などにも使えて、とても喜ばれるらしい。茶事とは、茶の湯の最も大切な根幹となるもので、その種類は、正午の茶、朝茶事、夜咄の茶事、暁の茶事、飯後の茶事、跡見の茶事、臨事(不持)の茶事を持って、「茶事七式」とされ、これを基本としてその他の多くの種類があるらしい。茶事にも序列があり、前から順に偉い人が座っていくことを知った。また、茶事の作法を知れたので良かった。と思っている。接待など大切なことだと思っているのでこれからも身に付けていきたい。今日、阿部邸を見ることが出来てよかった。自分には、知識が足りないことが分かり、建築の歴史について触れられることができたので、すごく貴重な体験ができた。大学でも頑張

日本の「伝統技術」を引き継ぎ、次の世代に残したい!
● 建築科3年 A・Kさんの作文

 今回の阿部邸見学は半日という短い時間でしたが、とても為になる楽しい見学会でした。とても大きく広い歴史ある建物で、とても貴重な体験をさせて頂けて良かったです。
 前半にお茶の作法について教わり、運んだりもしましたが、おしとやかにやったりと、ちょっと照れくさかったです。敷居を踏んではいけないことや、持ち方、感謝の意を表すことなど、これからも役に立つことが学べて良かったです。また、お茶の立て方も教えて頂きとても楽しかったし、また、やりたいから買ってみようかなーと思いました。お茶も和菓子もとてもおいしかったです。

 後半は建物の見学をしました。とても歴史ある建物であり、壁の厚さや窓の作りに驚きました。内装も細いところまできれいで、落ち着きある建物でした。光の入れ方なども工夫され、茶事をやる時の暗さについての説明など、様々なことを学ぶことができました。
 今回、見学したような古く歴史のある建物を次の世代、この先ずっと残していけるように、私たちが技術を引き継いでいかなければと思いました。日本の建築技術を大切にしていきたいと思います。

また、「あの家」で茶事や談話をして和みたい!
● 建築科3年 S・S君の作文

 今日はとても貴重な体験をすることができました。家を見たとき、コンペなどで考案するような平面が実際に、しかもとても立面的に和の感じで建っていたので心を奪われました。

 道路に面する門の正面の庭の広さとテラスが、私の夢見るものなので憧れました。敷地全体も広く、自然あふれていて気分が楽しくなりました。家の中も木で造られ、とてもきれいでした。我々が話を聞いた少し洋風の感じのあった所はとても明るく、インテリアも工夫されていて素晴らしかったです。客間の方も落ち着いていて良かったです。茶事を行った部屋は、ちょっとぼんやりと明るい部屋でしたが、あのくらいが、明るくてとても格式があると言っていたので驚きました。そこに入れたと思うと感激しています。

 茶事は正座がきつくて、正式な時はずっとやらないといけないのかとつらいなと思いました。お茶の飲み方も結構作法、動作があっておもしろかったです。今回は薄茶でおいしかったですが、濃茶はどんな味がするのでしょうか、気になります。また、あの家で茶事をしたり、談話をしたりして和みたいです。
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