三浦工匠店 新数奇屋造り100年住宅

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家は、まるで大地にしっかりと根を張った樹木のように見えます。うっそうと繁る葉にあたるのが屋根でしょうか。庇の長い勾配のついた屋根に瓦を乗せた姿は、自然としっくりと融合し、優美な風格を醸し出しています。そして家の前には手入れの行き届いた庭。花々や木々が季節の訪れを知らせ、住まいをいっそう引き立ててくれます。地域の風土が育んだ素材を用い、丹精込めて作られた家は、住まうほどに味わいが増してくるでしょう。本来日本家屋は、自然を巧みに取り入れながら、風土に根ざした合理的な暮らしができるよう工夫されています。例えば、深い軒は、夏には暑い太陽をさえぎり、冬には暖かい日射しをを部屋の中まで招き入れてくれます。また、風通しのよい間取りは、雨の日や湿度の高い日でも快適に過ごさせてくれます。そして、厳しい自然を和らげるだけでなく、さまざまな使い途を持った縁側など、そこには数多くの知恵が確かに受け継がれています。



腰浜町の高台に位置し、おちついたたたづまいの邸宅。深い軒が重厚感をつくり出している。青森ビバ材と欅材を多用した、数寄をこらした純和風の住まい。



東道路に面した塀と門を一体として設け、木製格子戸によるガレージも組み込まれている。主屋の地盤を90cm高くし、湿気を防ぎ、日照の確保に配慮した。玄関は格子戸、明り天井、障子などにより、数寄屋らしさを感じさせる。



切妻屋根の平屋建て。
南側に丸桁を配した土庇を設け、夏の強い陽ざしを避け、冬はあたたかな陽ざしが座敷までとどく。当家主のK氏は土湯こけしの作者である。



地盤を1メートルほど盛り土し、ガレージを建物に取り込み一体としてデザインしている。中2階をもつユニークな間取りで、台所、居間、茶の間は開放的なつくりとし、床暖房を設けて冬期でも快適に過ごすことができる。

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